こんにちは、たまきです。この記事も、蛍光マーカーのところだけを拾い読みできるようにしています。
温かいほうじ茶でも入れて、肩の力を抜いて読んでくださいね。
今回は、退職を決めて異動調書を出したあと、どう動いていけばいいのかについてです。

異動調書に「退職」と書いたら、急に怖くなってきました…。このあと、何から始めればいいんでしょう。

怖くなるのは、自然なことですよ。でも、あわてなくて大丈夫。やることは、ちゃんと順番に並べられますから。
- 異動調書を出したあとの、ぼんやりした不安
- 何から手をつければいいか分からない焦り
- 子どもたちへの申し訳なさ
- 4月からの生活とお金の心配
結論からお伝えすると、退職を決めても、3月までは目の前の子どもたちが最優先で大丈夫です。本格的な転職活動は、4月からでも間に合いました。
10月下旬の異動調書から4月の転職活動までを、私の体験をもとに順番にお伝えしますね。
異動調書からの教員退職の流れ

教員の退職は、ある日突然決まるものではありません。10月下旬の異動調書が、退職に向けたスタートラインになります。そこから管理職との面談、退職願の提出、引き継ぎへと、半年ほどかけて少しずつ進んでいくのです。流れを先に知っておくと、「次に何が来るのか」が見えてきますよね。それだけで、不安はぐっと小さくなると思います。時期や書類の名前は自治体によって違うので、あくまで一例として読んでみてくださいね。

異動調書に書く退職の意思
異動調書は、来年度の希望を学校に伝える書類です。多くの自治体では「退職希望」を書く欄があり、退職の意思を初めて文字にする場になります。
私は、自信をもって「退職希望」の欄に記入しました。悩んで、考えて、自分で決めたことだったからです。
もし書くのが怖いと感じても、大丈夫ですよ。この時点ではまだ「意思を伝えた」段階で、正式な手続きはこのあとです。まずは深呼吸して、次の面談に備えれば十分だと思います。
管理職との面談と退職願
異動調書を出すと、11月から12月ごろに校長先生との面談があります。退職の理由や、今後の予定を聞かれることが多いです。伝えることは、次の3つに絞っておくと落ち着いて話せますよ。
- 退職したい時期(3月31日付)
- 理由(言える範囲で短く)
- 3月までは責任をもって務める気持ち
面談のあと、学校や教育委員会の指示にしたがって「退職願」を出します。提出の時期や書式は自治体ごとに違うので、管理職に確認しながら進めてくださいね。
内示のあとから始まる引き継ぎ
実は、本格的な引き継ぎができるのは、3月下旬の内示のあとです。それまでは、職員全員に退職が伝わっているわけではないからです。
そこで私は、それとなく学年部会などで、クラスの子どもたちの実態や保護者の雰囲気を伝えていくように意識しました。日頃から少しずつ共有しておけば、あとで慌てずにすみますね。
内示で職員全員に退職が伝わってからは、ぬけもれがないように、次の3つをA4用紙にまとめました。
- 児童生徒のこと
- 保護者のこと
- 校務分掌のこと
このA4用紙は、実際の引き継ぎの場でそのまま使うことができましたよ。
何よりも考えたのは、残った子どもたちと、引き続き見てくださる先生方のことでした。そこで、校務分掌の冊子にも目次をつけ、タグをつけて整理しました。引き継ぎは、書類の量よりも「受け取る人が迷わない形」を意識すると、ぐっと伝わりやすくなると思います。
3月までの過ごし方と転職準備

退職を決めたあと、いちばん迷うのは「転職活動をいつ始めるか」ではないでしょうか。私の答えは、3月までは子どもたちに全力、本格的な転職活動は4月からです。担任や学年主任、校務分掌の主任をしながら面接を重ねるのは、体力的にも気持ちの面でも難しいと感じたからでした。とはいえ、何もしないわけではありません。夜と休日にできる「小さな準備」と、4月からの生活を見通す「支出管理とライフプランの確認」があります。ここでは、3つに分けてお伝えしますね。
最優先は目の前の子どもたち
退職を決めても、3月までは先生です。むしろ、退職を決めたからこそ最後までしっかりやり切ろうと思えました。
行事も、通知表も、年度末の準備も、手を抜かずに向き合う。目の前の子どもたちとの時間を、ひとつずつ大切にしていきました。
転職のことで頭がいっぱいになりそうな日は、「今日は先生の日」と自分に言い聞かせてみてくださいね。子どもたちの前では、最後まで先生でいる。それが、いちばん気持ちのいい終わり方だと思います。
夜と休日に進める小さな準備
転職の準備は、夜と休日に、応募はせずに材料だけそろえると決めていました。在職中でもできることは、意外とたくさんあるのですよね。
- 教員として経験してきたことの書き出し
- 気になる業界や求人のながめ読み
- 職務経歴書の下書き
- 持っている資格や免許の確認
1回30分ほどで十分です。4月にスタートを切るとき、この準備がそのまま助走になりますよ。経験の書き出し方は、こちらの記事でも紹介しています。

支出管理とライフプランの確認
4月からの転職活動で見落としやすいのが、お金の話です。まず知っておきたいのは、公務員には原則として失業保険(雇用保険の基本手当)がないということでした。転職先が決まるまでの生活費は、退職金と貯金でまかなうことになります。
だからこそ、在職中に毎月の支出を把握しておくことが大切です。退職すると、これまで給料から引かれていたものを、自分で払うようになります。
| 退職後に自分で払うもの | 気をつけたいこと |
|---|---|
| 住民税 | 前の年の収入で決まる。辞めた年の6月以降も、教員時代の収入をもとに届く |
| 健康保険料 | 任意継続・国民健康保険・家族の扶養から選ぶ。任意継続は申し込み期限が短い |
| 国民年金保険料 | 配偶者の扶養に入らない場合は、市区町村で切り替えの手続きが必要 |
そのうえで、ライフプランを一度書き出してみると安心ですね。住宅ローンや子どもの学費、何歳まで働きたいか。先の見通しが立つと、転職先に求める収入の目安も見えてきます。保険料は、共済組合や市役所の窓口で試算してもらうのもおすすめですよ。
私は、再就職の時期を7月に決めていました。そのため、無給になる4月から6月までの生活費を、「生活防衛費(もしものための生活費)」として前もってためておいたのです。収入のない期間を先に数字で見ておくと、焦らずに転職先を選べますよ。
退職を決めた教員によくある質問

ここでは、退職を決めたあとによく届く質問にお答えします。どれも、私自身が異動調書を出したあとに気になったことばかりです。分からないことを、分からないままにしないこと。それだけで、3月までの時間はずっと穏やかになりますよ。答えは、私の経験と、辞めた仲間から聞いた範囲のものです。制度や手続きは自治体によって違うので、最終的には管理職や共済組合の窓口で確認してくださいね。
在職中に転職活動をしてもいいですか
情報収集などの転職活動は、どんどんしてみてくださいね。求人を見たり話を聞いたりするうちに、自分の市場価値が分かってきますよ。ただし、在職中に許可なく別の仕事で収入を得ることはできないので、そこだけは注意が必要です。
応募は、3月から始めても大丈夫です。ただ私は、転職に失敗したくなかったので、再就職の時期を思い切って7月に設定しました。4月から6月までは無給になりますが、ライフプランを立てて「生活防衛費」をためておけば大丈夫。ゆとりをもって、納得のいく再就職ができると思います。
子どもや保護者にはいつ伝えますか
多くの場合、3月下旬の人事の正式発表のあとです。それまでは、口外しないよう言われることが多いと思います。伝える時期や方法は、必ず管理職と相談してくださいね。伝えるときは、辞める理由より「一緒に過ごせてうれしかった」という気持ちを言葉にするのがおすすめです。
退職を引き止められたらどうしますか
管理職から「もう少し考えてみては」と引き止められることは、よくあります。それだけ、あなたが必要とされてきた証拠ですよね。気持ちが変わらないなら、感謝を伝えたうえで「決めたことです」と短く繰り返せば大丈夫です。理由を詳しく説明し直す必要はありませんよ。
教員の退職の流れのまとめ

- 退職のスタートは10月下旬の異動調書
- 11〜12月に面談、そのあと退職願
- 引き継ぎは3月下旬の内示のあと
- 3月までは子どもたちが最優先
- 夜と休日に、応募しない小さな準備
- 失業保険なし、支出管理とライフプランの確認
- 再就職は7月、無給の3か月は生活防衛費で
退職を決めたあとの半年は、「先生としての最後の時間」と「次の自分への助走」が重なる時期です。どちらかを急ぐ必要はありません。3月までは先生として、子どもたちとの時間を大切にしてくださいね。
そのうえで、今夜できることがひとつあります。教員として経験してきたことを、紙に書き出してみることです。4月のあなたを助ける、いちばん確かな準備になると思います。書き方に迷ったら、こちらの記事を参考にしてみてください。

次回は、4月から始めた転職活動の実際をお伝えする予定です。不安なことがあれば、コメント欄やお問い合わせフォームから、一言だけでも送ってくださいね。一人じゃありませんよ。一緒に考えていきましょう。

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